鉄筋構造や木造に関わらず、ひとたび室内火災が発生した場合、
急激な火災の拡大とともに、フラッシュ・オーバーやバックドラフトが、
消防隊員である“あなた”の安全を脅かします。
フラッシュオーバーやバックドラフトの危険性が潜んでいる「ドアの開放」をせずに、
火災が発生している室内や車内に冷却放水できる画期的な消火戦術を実現する、
それがペグノズル(PEG Nozzle)です。
小型・軽量・容易な操作・外部冷却を可能にした“ペグノズル”
戸建て、マンションや船室などで発生した室内火災…ドアを開放して注水したい…
しかし、施錠されたドアの内側に炎が迫っているかも?
そんな緊迫した場面こそ、ペグノズルの出番です!水量を微調整し、「広角水霧ノズル」を装着したペグノズルを、
ドアスコープ(覗き窓)または外板に当て、ドアを冷却しながらハンマーで数回打ち込み、
流量調整バルブを全開すれば、急激に火炎は縮減して温度は急降下。
ペグノズルを差し込んだ状態で、施錠を破壊して、救助/アタック・チームが進入する…と言った戦術です。
ペグノズルは基本的に1人で操作可能です。
マンションなどの室内火災で、ドアの内側8~10mの範囲を冷却したい場合、
“長射程水霧ノズル”を装着すれば、スモークガスの冷却及び火炎のノックダウンが期待できます。
但し、中性帯を乱す可能性が高くなります。ドア付近の内部を冷却し、
消防隊が進入し易くするためには“広角水霧ノズル”が有効です。
*広角水霧ノズル(約170度)による放水(0.7MPa、77L/分)(0.5MPa、65L/分) *長射程水霧ノズルを使用した放水(0.7MPa、71L/分 8~10m到達)
火源のあるドア内部を冷却し、火災を抑制
水霧で隊員をガードし、ドア外側を冷却
燻っているソファーやベット、家具や内壁、屋根裏などに、ペグノズルを“グサッ”と突き刺せば、
火災深部まで短時間で冷却・鎮火でき、水損を抑えることができます。
別売品として“延長パイプ”(ノズルと本体の間に挿入する延長継手)もあります。
材質
SUS
呼称
40mm
質量
一式質量:約8.0kg(収納箱含む)
本体質量
約3.4kg(広角水霧ノズル取り付け時)
放水圧力
0.7Mpa(広角水霧、長距離水霧ノズル使用時)
放水量
約75L/min(広角水霧、長距離水霧ノズル使用時)
セット内容
本体、広角水霧ノズル、長射程水霧ノズル、打撃用ハンマー、収納箱
※別オプション品 延長管150mm、 1,000mmがあります。
密封性の高いマンションや船室などで火災が発生した場合、バックドラフトやフラッシュオーバーが起こる可能性があります。室内を解放せずにドアスコープや外板へ打ち込むことで区画内を冷却し、火勢を抑えることを目的としたノズルです。先端ノズルは広角水霧ノズル又は長距離水霧ノズルへ交換することで放水パターンを切り替えることができます。開閉バルブも付いているため、様々な状況に対応可能です。延長管を使用することにより、燃えている車両の消火にも適しています。
※ペグ(PEG)とは、ロッククライミングやテント設営などの際に使用する留めクギです。
バックドラフトやフラッシュオーバーを留める(抑制)役割を意図し、ペグノズル(PEG nozzle)とネーミングしました。(商標登録済)
※当製品は海上災害防止センター(MDPC)との共同開発製品です。